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吉田西小学校と蔵王権現

吉田西小学校と蔵王権現

 本校では、「蔵王」という言葉がよく使われています。学校林は「蔵王子どもの森」、学校祭は「蔵王祭」、校歌の3番には「蔵王のもと」という歌詞まであります。
 なぜ、「蔵王」なのでしょうか?吉田西小学校と「蔵王」には、どんな関係があるのでしょうか?
 校庭南側の県道を西に数百メートル進みますと、小高い坂道になります。地元の方は、この坂を「蔵王坂」とよんでいるそうです。今はなくなってしまいましたが、江戸時代の古地図によりますと、昔、この坂の上に「蔵王権現」を祀ったお堂があったようです。
 そのお堂の下にある学校なので、「蔵王のもと」という校歌の歌詞になったのでしょう。旧道の坂の上には、「東根供養塔」という鎌倉時代に立てられた石碑が、今でも残っています。
 「蔵王権現」は、インドに起源をもたない日本独自の仏さまで、特に、奈良の金峯寺本堂(蔵王堂)の本尊が有名だそうです。7世紀の山岳修験者の役小角が修行しているときに現れたという伝説がある仏さまです。右手と右足を高く上げ、何か悪いものを踏みつけようとしている迫力のある、大変厳しい姿をしている仏像が多いようです。
 この仏さまに守られ、励まされながら、吉田西小学校は、140年を超える歴史と伝統を積み重ねてきました。

「蔵王子どもの森」にあるビオトープ

栃木県指定文化財「東根供養塔」